DV相談は138件/保健所運営協
夫の暴力が79件で最多
宮古福祉保健所に寄せられたドメスティック・バイオレンス(DV)の相談件数が2014年度は延べ138件に上ることが同所のまとめで分かった。夫らの暴力が79件と最も多い。ここ数年相談件数は100件以上で推移しており、関係機関による受け皿の一層の強化が求められている。
DV相談件数は6日に開かれた保健所運営協議会の中で示された。10年度の相談件数は69件だったが、11年度は158件に急増、12年度は137件と減少したが、13年度は再び増加に転じて177件あった。
運営協議会ではこれらの情報を共有した。同所の担当課は2006年度に配偶者暴力相談支援センターを設置し、配偶者からの暴力の防止、被害者の保護や自立のために必要な相談、指導、助言を行っていると報告。被害者および同伴する家族の一時保護等に関する手続きをはじめ▽自立に向けた各制度の利用▽保護命令制度の利用▽被害者を居住させて保護する施設の利用-に関する情報提供、助言などの対応を挙げた。
協議会では、先月宮古島市で発生した女児傷害致死事件が話題に上った。この事件では容疑者で父親の男が妻にも暴力を振るっていたことが分かっている。協議会メンバーは意見交換を通してDV防止の重要性や連携の強化を確認した。
協議会ではこのほか▽乳幼児の虫歯予防対策事業▽難病患者の状況と保健所の取り組み▽廃棄物不適正処理の事例-などについて関係各課の報告があった。
同協議会は、地区医師会や宮古病院、介護支援専門員連絡会、看護協会、薬剤師会、婦人連合会、民生委員児童委員協議会、商工会議所、市、市教委の代表らで構成されている。