市環境衛生課「業者報告は虚偽」/ごみ残存問題
103回を38回と報告/4月5日の計量実績
城辺保良地区などの崖下3カ所の不法投棄ごみ残存問題で、4月5日の計量実績について撤去を請け負った業者がこれまで38回と報告していたことについて、市環境衛生課の宮国克信課長は「以前の業者からの説明では38回であり、当初はそう思っていたが調べてみたら103回の実績があり、実際には虚偽の報告だった」との見解を示した。
実際とは違う実績を業者が報告したことについて宮国課長は「聞き取りを行ったところ、当時水増し行為をしていたが、そうしたことはしなくてもよいということになり、実際に計量した38回だけを報告したようだ」と説明した。
市では、3月22日の計量実績についても6月定例会の答弁で「請負業者が不法投棄ごみ44㌧分を17回に分けて計量した」と答弁したが、実際この日は伝票上で62回の計量実績があることが答弁後に判明している。
また4月5日の計量実績については本紙の取材に対して38回、36㌧の実績があったことを説明していた。
しかし、この両日の実績については、業者が伝票を市に無断で廃棄していたことが6日に行われた野党市議への情報開示の席で報告されている。
今後について宮国課長は「今後、市生活環境部の平良哲則部長と長濱政治副市長とで会見を開き、この問題に対する見解を述べたい」と話した。