空 全便欠航3700人足止め/台風13号
離島航路もストップ/交通機関まひ状態に
台風13号の接近に伴って7日の交通機関はまひ状態に陥った。宮古発着の航空路線は全便が欠航、3社合わせて約3700人の足に影響が出た。船の離島航路も全便がストップした。池間、来間、伊良部の各大橋はそれぞれ強風のために通行止めとなり、市民生活にも影響を及ぼした。
空席待ちで長蛇の列/宮古空港
「仕方ない」ため息
台風接近に伴い、航空3社の宮古関係路線は44便全便が欠航となり、予約ベースで3684人の足に影響が出た。宮古空港の発券カウンターには8日以降の空席待ちを予約する乗客らが長蛇の列を作った。それぞれ「台風は仕方がない」とため息を漏らしながら整理券発行の順番を待った。
日本トランスオーシャン航空(JTA)の7日の那覇-宮古は8往復16便が欠航となり、1798人が足止めを余儀なくされた。1往復2便が欠航となった東京羽田-宮古は247人が利用できなかった。
宮古-多良間などの路線を持つ琉球エアーコミューター(RAC)は三つの関係路線で計10便が欠航。那覇-宮古で55人、宮古-多良間で48人、宮古-石垣では36人の足に影響が出た。
その他の路線を含めるとJTAは計38便が欠航し影響人数は4039人、RACは欠航36便で影響人数は692人だった。
一方、全日本空輸(ANA)も宮古関係路線の全便が欠航した。那覇-宮古は12便、宮古-石垣、大阪-宮古はそれぞれ2便が欠航となり、3路線の影響人数は約1500人だった。
航空3社ともに台風の進路を注視しながら8日以降の協議を続けた。JTAは7日午後4時現在の情報として8日の運航スケジュールを発表。同日は8便が欠航するとしているが、宮古関係路線の欠航はない。
7日の宮古空港は朝から空席待ちの乗客らが次々と訪れた。うるま市に帰る予定だった35歳の男性は「どうしようもないですね。足止めは初めてのこと」と苦笑いを浮かべ、「ホテルで仕事をしたい。ネット環境があれば最低限の仕事はできますから」と気持ちを切り替えて空港を後にした。