宮古空港 観光客で混雑
台風影響、発着に遅れ/臨時便や空席待ちで対応
宮古空港は8日、空席待ちや搭乗便変更手続きをする利用客らで混雑した。台風13号の影響で7日の宮古空港発着の便に欠航が相次いだ。設置されている椅子はいっぱいになり、座れない利用客らは1階ロビーに準備されたゴザに腰を下ろしていた。携帯電話で友人や職場、家族と連絡を取る人が多く見られた。宮古空港ターミナルは、利用客が休めるよう四畳半ほどの広さのゴザを5枚用意し、ロビーの床に敷いた。
8日の宮古空港発着便は、日本トランスオーシャン航空(JTA)は、遅れは出たが、全便運航した。琉球エアコミューターは宮古-石垣間の1往復2便が欠航した。全日空(ANA)は宮古空港発着の10便が欠航。同日午後の宮古-那覇間3往復6便が運航した。同社は空席待ちの利用者らのために宮古-那覇間2往復4便の臨時便を運航した。
観光で初めて家族4人で宮古島を訪れた那須雄一郎さん一家は「4日に来て、シュノーケリングなどを初めて体験して、とても楽しかった。7日に帰る予定が、全部欠航になった。鹿児島を出るときに台風が発生していることは知っていたが、何とか帰れるだろうと思っていた。見通しが甘かった。待つのも結構きつい。早く帰りたい」と話した。娘の凛菜ちゃん(10)は「昨日(7日)帰れると思っていたのに、もう大変」といささか疲れた様子で話した。
仕事で那覇から来ていた50代の男性は「昨日(7日)帰る予定だった。伊良部島での仕事は済ませてあるので、気持ち的には少し楽」と話し、階段口に腰を下ろして空席待ちの呼び出しを待っていた。
7日の海の便は、大神海運の「スマヌかりゆす」、多良間海運のフェリー「たらまゆう」が全便欠航した。
8日の運航について、大神海運は天候次第で判断するとしている。多良間海運はあらかじめ欠航を決めている。