市が残存ごみ量を調査
県も確認「ゼロではない」
市が島内にある一般廃棄物の不法投棄重量を2014年度は「ゼロ」と報告し、県から再度調査するよう求められていたことを受け、市環境衛生課は10日、業者が撤去した3カ所の現場で、ごみの残存量の調査を行った。14日までに県に調査内容を報告する。調査には県宮古福祉保健所の職員も参加し、現場を確認。「崖下までごみが捨てられている。(撤去)方法を考えないといけない」としながらも「数㌧あることは確か。ゼロではない」との認識を示した。
一般廃棄物の不法投棄について市は、14年度中に全て撤去したとして、今年4月15日に「ゼロ宣言」を発表。県にも一般廃棄物の重量は「ゼロ」と報告していた。
調査は、市環境衛生課と宮古福祉保健所生活環境班の職員が3カ所の崖下にロープを使って降り、捨てられているごみの種類を確認し、重量などを調べた。
生活環境班の糸数清正班長は「考えて回収しなければいけない現場もある。何らかの方法を考えないといけない」と述べた。東平安名崎近くの現場では、冷蔵庫、洗濯機それぞれ約20台を確認したという。
市環境衛生課の宮国克信課長は「ごみは残っているなという感じ」と述べ、完全に撤去されていないとの見解を示し「今後、撤去するかは上司と相談して決めたい」と話した。市が発表した「ごみゼロ宣言」の見直しについては「それも含めて今後、検討してしていきたい」と述べた。