平均キロ単価は2125円/15年産葉タバコ買い入れ終了
過去最高額に匹敵/収量は台風で大幅減
宮古地区(宮古島市、多良間村)の2015年産葉タバコの買い入れが12日、終了した。収量は5月の台風の影響で前期比346㌧減の775㌧となり、甚大な被害が数字で示された。ただ、平均キロ単価は2125円と過去最高額(2126円)に匹敵する高品質取引となった。総販売額は前期比6億9500万円減の16億4889万円。
宮古地区の今期産葉タバコは、5月12日の台風で甚大な被害を受けた。強風により宮古全域で落葉が確認され、日本たばこ産業の調査で20億4500万円の被害額が算出されていた。
生産者はほ場に残った葉タバコを収穫、乾燥させて搬入。今期の買い入れは先月14日に始まった。
甚大な被害を裏付けるように収量は大幅にダウンした。市、村ともに反収(10㌃当たりの収量)は150㌔にも満たなかった。
結果として、反収の買い入れ代金は市が28万1821円と前期に比べて11万8055円安かった。村は29万3370円で同比13万2215円の減額だった。
これに伴い総買い入れ代金も減少。市は前期比6億7277万円減の15億8550万円、村は同比2233万円減の6337万円と収量減が大きく響いた。
ただ、品質は過去最高並みの作柄となった。特に市は前期比38円増の2128円の取引が成立し、宮古地区の平均キロ単価を2125円まで押し上げた。この数字は13年産の2126円に次ぐ高値となった。
宮古地区の買い入れは先月14日に平良西里の日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所で始まった。買い入れの日数は18日、計136戸の生産者が搬入した。
同所では石垣市の葉タバコも取り扱った。買い入れ重量は91㌧、総販売額は1億9536万円。反収は146㌔、平均キロ単価は2137円だった。