7月の死亡者数は5人/県内マリンレジャー事故
第11管区海保発表 前月比4人増
第11管区海上保安本部は10日、県内7月のマリンレジャー事故件数を発表した。人身事故での事故者数は16人で、前月比12人の大幅増となった。そのうち死亡者数は4人増の5人、船舶事故件数は6隻増の8隻だった。
人身事故者の内訳はシュノーケリング遊泳中が6人でそのうち3人が死亡。シュノーケリングなし遊泳中は5人でそのうち2人が死亡。ダイビング中は3人、水上バイクは2人で、いずれも死亡事故には至らなかった。
船舶事故隻数の内訳はプレジャーボートが7隻、遊漁船が1隻だった。
人身事故数は前年同月と比較すると6人減少しているものの、前月比では12人上回る結果となった。事故者16人のうち県外からの観光客は9人で2人が死亡。年代別では50歳代以上の事故者が6人と最も多く、次いで30歳代が5人。10歳代未満は2人で、うち1人は死亡事故だった。
今年1月から7月の事故傾向を見ても、事故者数40人、うち死亡者数13人に対し、シュノーケリングによる事故者が16人、うち死亡者数は10人、50歳代以上の事故者は17人で、うち死亡者数7人と多く発生している。
それらを踏まえ同海上保安本部では、事故が発生したビーチで体調管理や同行者の把握、知識技術向上などについて注意喚起を呼び掛けるとともに、ビーチ管理者やマリンレジャー関連ショップを通じても事故防止を呼び掛けていく方針。
船舶事故数は前年同月比で6隻増加、前月比でも6隻増加している。内訳はプレジャーボートのうちモーターボート類が3隻で、各内容は機関故障、乗り揚げ、船位喪失だった。そのほかシーカヤックの安全阻害(荒天難航)が2隻、クルーザーヨットの乗り揚げが1隻、サバニ船浸水が1隻、遊漁船の乗り揚げが1隻だった。
1月から7月の事故傾向を見ると、プレジャーボート事故24隻のうちモーターボート類が12隻で、そのうち機関故障が最多で4隻、係留不備などによる運航阻害(無人漂流)が3隻だった。同海上保安本部では、事故が多いモーターボート類を中心に洋上での直接指導を強化するとともに、係船地の管理者を通じて出航前点検の確実な実施などの事故防止策を呼び掛けていく考え。