橋の維持管理で情報交換/100年耐久性検証会議
沖縄県離島架橋100年耐久性検証プロジェクトの第7回連絡会議が13日、県宮古合同庁舎で開かれた。参加者らは、塩害環境下で橋梁を100年使用するための維持管理手法・技術基準の確立構築に向け、調査・補修方法などについて情報を共有した。今後とも長持ちする橋の実現に向け取り組んでいくことを再確認した。
会議には、技術的な協力協定を締結している国立研究開発法人土木研究所、沖縄県、一般財団法人沖縄県建設技術センターの関係者のほかに、琉球大学工学部の教授らが参加した。
同プロジェクトは7年前に設置された。各者が役割分担し、コンクリート道路橋の健全度調査・維持管理・補修技術に関する情報の共有に取り組んでいる。年1回、連携・協力の円滑な推進を図るため、連絡会議は開催されている。
宮古土木事務所の小橋川透所長は「今年1月31日に開通した伊良部大橋は地域の産業振興、生活の利便性の向上に大きく貢献し、それ以外には観光資源として大きな効果がある」と高く評価し、参加者らに感謝した。
発表者のうち、同センター主任の比嘉正也さんは「伊良部大橋維持管理計画『コンクリート橋編について』」と題して報告した。その中で、比嘉さんは「伊良部大橋維持管理マニュアル」に記述したことを述べた。
記述の一部の内容は「伊良部大橋は全径間を4分割し、4年サイクルで全径間の詳細点検を行うことを基本としているため、5年間に4年間は何処かの区間で詳細点検を行っており、概略点検はそれ以外の区間で行われることになる」と説明した。
参加者らは、活発な質問・意見交換を行っていた。