残存ごみ量は114㌧/城辺崖下3カ所
宮古島市が県に報告/どうなる?「ゼロ宣言」
島内にある一般廃棄物の不法投棄重量を2014年度は「ゼロ」と報告したが、県から再度調査するよう求められていた宮古島市(下地敏彦市長)は13日、城辺地区崖下3カ所の不法投棄ごみの残存量について、114・4㌧あることを報告した。4月に下地市長が発表した不法投棄ゼロ宣言について市が今後どのような判断や見解を示すか注目される。
今回の報告は14年度における各市町村の不法投棄ごみの現状で、市は5月の段階で島内3カ所に残っていた不法投棄ごみはすべて撤去し、「ゼロ」と報告していた。
この3カ所については、市が2300万円の予算を投じて撤去したとしていたが、多くのごみが残っていることが判明した。
市議会6月定例会の一般質問や新聞、テレビでも大きく取り上げられたことから、県は市に再調査を求めたところ今回の報告となった。
13日に市が示した各箇所の残存数は、保良の東平安名崎近くの崖下が28・9㌧、保良の元ロラン局隣の崖下が14・7㌧。最も多かったのが友利崖下の70・8㌧で合計は114・4㌧となった。
県では今後発表する「不法投棄実態調査報告書」に今回の報告内容を反映させるとしている。
この問題を巡っては、不法投棄ゼロ宣言をしたにもかかわらず多くのごみが撤去を実施した場所に残っているだけでなく、請負業者がクリーンセンター内で水増し計量を行っていたこと、市のずさんな施設管理と文書管理なども問題視されている。