マグロ解体に沸く/「パヤオの日まつり」盛況
豊富な海の幸を実感
「第9回パヤオの日(8月8日)まつり」(主催・宮古地区パヤオ管理運営委員会、共催・伊良部漁協、宮古島漁協、池間漁協)が15日、佐良浜漁港の特設会場で開催された。夏休みとあって大勢の親子連れが参加し、イベントを満喫。1匹の重さが40㌔近いキハダマグロの解体ショーでは、見事なマグロのさばきに観客らは感激の声を上げていた。
パヤオ(浮き魚礁)は、カツオやマグロなどの回遊魚が流木などに集まる習性を利用した浮体。1982年、当時の伊良部町と伊良部町漁協が日本では初めて宮古近海に設置した。同年から数えると今年で34年となる。
県では、今年宮古近海に新しいタイプ「浮沈式表層型浮き魚礁」3基を設置する方針で計画を進めている。
同委員会では、パヤオの秩序ある利用推進とパヤオ漁業振興、漁家経営の安定を期することを目的に2007年8月8日、この日を語呂合わせで「パヤオの日」と制定し宣言した。今年の祭りは台風13号の影響で延期していた。
開会宣言では、下地敏彦市長らが、コンテナに入っ大物キハダマグロを天秤棒を使って取り上げた。観客らは、感嘆の声を上げていた。
同委員会長の漢那一浩伊良部漁協組合長と下地市長があいさし、取れ立ての美味しいカツオ、マグロなどをアピールした。
会場では、豊かな海づくりの一環でタマンの稚魚2000匹放流▽新鮮な宮古島産のモズクつかみ取り▽製氷施設内での南極体験(マイナス30~40度)▽漁船と岸壁からのカツオ一本釣り模擬体験▽海の生き物タッチプール-などのイベントが繰り広げられた。
会場の一角では、新鮮な農水産物でつくった自慢の伊良部特産品が販売され、親子連れが買い物袋いっぱい買い求めていた。宮古総合実業高校の食と環境科フードクリエイトコースの生徒たちは、実習でつくったマグロ油漬缶詰を500缶販売。ツナとも称される缶詰は約1時間で完売した。
下地から親子5人で訪れてた与儀光竜君は(下地小4年)は「いろんなイベントがあって楽しかった」と感想を話した。