2日間で延べ1900人が鑑賞/全宮古書道展
最終日もにぎわい
宮古毎日新聞創刊60周年記念、第34回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)の最終日は22日、市中央公民館大ホールで前日に引き続き行われた。台風15号の影響で時折、小雨が降る天候だったが、家族連れや孫の作品を一目見ようとする高齢者らが大勢訪れにぎわいを見せた。来場者数は2日間で延べ1926人だった。
今回の書道展には大賞や市長賞などの特別賞のほか、優秀賞などに輝いた作品計975点を一堂に展示。「いし」「てん」「おと」「あいさつ」のひらがな文字や「月せかい」「古代の字」「南十字星」「宇宙旅行」など小、中学校の各学年に合わせた課題作がずらり展示された。
今年1月に開通した「伊良部大橋」も課題にし、対象の中学2、3年生が書で開通の喜びを表現した。
孫の作品を見に来たという上地明子さん(63)は「上の孫2人は毎年出品しており、今回は下の孫も加わって3人が入選した。書道を通して3人の成長が分かる。これからも楽しみ」と笑顔だった。
学童クラブの子供たちも大勢訪れ、仲間の入選作を見つけては「すごーい」と歓声。引率の上里千代子さんは「大人の作品を見て、書道を始めるきっかけにした子もいます。子供からお年寄りまでの作品が一堂に鑑賞できることは刺激になる」と話した。
國枝大地君(15)は自分の名前と同じ「大地」を書道用紙に伸び伸びと書いて、特別支援学校の部で書心会会長賞を受賞。「書くなら自分の名前と思っていた」とうれしそうだった。
一緒に見に来た、児童デイサービスの池原義友さん(37)は「受賞は子供たちの自信につながる」と喜びを分かち合っていた。
展示会は、当初3日間の予定だったが台風15号の接近に伴い2日間に短縮して開催された。
なお、表彰式(特別賞のみ)は30日午前10時30分から(午前10時受け付け)ホテル共和新館2階で行われる。