臨時職員に作業指示/不法投棄ごみ残存問題
担当職員の公文書改ざん
市の事業で撤去されたはずの不法投棄ごみが大量に残存している問題で、この事業を請け負った業者が市に虚偽の実績報告を行い、さらに市環境衛生課環境企画係の課長補佐がこの虚偽の実績報告内容に合わせて公文書であるクリーンセンターの計量伝票とパソコン内の計量データを改ざんしていた問題で25日、この課長補佐が臨時職員2人に指示して改ざん作業を手伝わせていたことが本紙の取材で分かった。
臨時職員の改ざん作業について、同課の宮国克信課長は「担当職員は6月の下旬ごろから改ざん作業を行い、その際に臨時職員に指示して改ざん資料のチェック作業をさせていたようだ。2人の臨時職員はこの担当職員からの指示を受けてやらされていた」と説明した。
さらに、課として改ざん作業に関与したかについては「私が改ざんの事実を知ったのは今月の19日なので、課としての関与はない。6月議会の一般質問でこの問題が取り上げられる前にこの担当職員が1人で何かの作業をしていたが当時は業者からの報告書の内容を確認しているのだと思っていた」と説明した。
宮国課長の説明によると、改ざんの時期については、6月の下旬ごろから7月の中旬ごろにかけてこの担当職員が1人で作業を行っていたという。
改ざんに至った経緯については「5月中旬に請負業者から提出されたこの事業の実績報告の内容と、実際の伝票の中身が全然違っていた。その整合性を合わせるために改ざんを行っていたようだ」と説明している。