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社会・全般
2015年8月26日(水)9:03

シグマ技研が最優秀賞/農村振興技術発表会

将来の農業基盤を提案


技術発表会で最優秀賞を受賞したシグマ技研の(左から)宮國惠憲副社長、依光洋一さん、佐和田惠利社長=25日、シグマ技研

技術発表会で最優秀賞を受賞したシグマ技研の(左から)宮國惠憲副社長、依光洋一さん、佐和田惠利社長=25日、シグマ技研

 県農村振興技術連盟の技術発表会がこのほど、南風原町の水土里ネットおきなわで行われ、宮古島市で建設コンサルタント業を営むシグマ技研が最優秀賞を受賞した。同社は農業従事者の高齢化を踏まえた農業基盤整備のあり方を提案。経営規模の拡大を可能にするほ場の必要性を説き、県内17企業・団体による発表の中で最高賞を受賞した。

 この技術発表会は、農山漁村の整備技術の向上を図ることを目的に毎年実施されている。関係する企業や団体が、農山漁村に関する調査、研究、計画、工事の実施状況を発表する。

 シグマ技研は、宮古島における農業従事者の高齢化に伴って離農者が増え、結果として経営規模が拡大していくと指摘。作業の機械化が進むことも想定し、将来の営農形態に適合するほ場のあり方を検討した。

 こういった営農形態のための基盤整備として、隣り合った複数のほ場間を農業用機械がスムーズに移動できることが条件になると提案。高低差や構造物等で作業が阻害されない「ほ区間の連続性」を訴えた。

 具体的には、ほ場間の段差をなくし、農業用機械の移動を妨げない暗渠型排水路の設置を紹介。こうすれば経営規模の拡大が容易に図れると発表した。

 将来を見据え、1区画にこだわらないほ場構造の設計が、審査員をはじめ関係者から高い評価を得た。

 発表者で同社設計員の依光洋一さんは「最優秀の受賞はうれしいと同時にとても驚いた。だけど、宮古島からもこういった技術を発信できるんだということを周囲に伝えることができたと思う」と喜んだ。

 10月下旬には九州大会に出場する。依光さんは「島の農業の将来に関する整備設計のあり方を、九州の人にも伝えたい」と話した。

 佐和田惠利社長は「農地の集積化の促進という面からも、価値のある基盤整備が求められている。宮古島でもこういう仕事ができるということを示すことができて良かった」と話した。


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