新図書館の用地費提案/宮古島市
公民館併設 3億9100万円
市議会9月定例会に上程へ
宮古島市議会全員協議会が27日、市役所平良庁舎で開かれ、市当局が9月1日に開会する市議会9月定例会へ提出する議案を説明した。今議会では新中央図書館と中央公民館の併設施設となる宮古島市未来創造センター(仮称)の建設用地購入(3億9100万円)についての議決を求める議案や、6億7160万円を追加する一般会計補正予算案などが提案される。
市議会9月定例会に提出される議案は補正予算案が9件、条例改正議案が4件、議決を求める議案が5件、2014年度の歳入歳出認定を求める議案が12件、報告が2件、任期満了に伴う人権擁護委員の再任について意見を求める諮問が4件の計36件。
未来創造センター建設用地として市が購入する財産の取得についての議案では、国有地である旧宮古病院跡地のうちの2万3319平方㍍を3億9100万円で購入することへの議決を求めている。今年10月から国民への通知が始まる社会保障・税番号(マイナンバー)制度に対応するための個人情報保護条例の一部を改正する条例や手数料条例の一部を改正する条例なども提出される。
一般会計補正予算案に計上されている歳出の主な内容は、保育所等整備補助金に4億8590万1000円、保育対策総合支援事業費補助金に8800万円、国民健康保険特別会計繰出金に6928万8000円、塵芥処理事務費委託料に2417万3000円、宮古島伝統工芸品研究センター解体事業と多言語観光案内サイン整備事業に各1000万円、中央図書館建設事業委託料に573万円などとなっている。
全員協議会では村吉順栄総務部長らが議案の提案理由を説明した。
関連質問として國仲昌二氏が、市当局に資料請求をする際、最近は開示請求をするよう求められることを指摘し、議会や委員会で請求する場合の手続きを確認した。長濱政治副市長は、個人情報を含むものは慎重な対応が必要になるとした上で「ケースバイケースで判断しなければならない」との考えを示した。
これに対し、新城元吉氏、亀濱玲子氏、上里樹氏の野党3氏は、議員個人が請求する場合はすべて開示請求を行うよう各担当課から言われていると主張。ケースバイケースとする副市長答弁と実情にかい離があることを問題視した。調整の結果、開示請求が必要となる資料についてのガイドラインを当局が作成し、議員に配布することとなった。