「継続は力」実感/第34回全宮古書道展
特別賞45人を表彰/受賞者、喜びと抱負
宮古毎日新聞創刊60周年記念、第34回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)の表彰式が30日、市内ホテルで行われ、児童・生徒、高校・一般の各部の特別賞に輝いた45人を表彰した。受賞者を代表して高校・一般の部で大賞を受賞した友利祐華さん(宮古高校3年)は「継続は力なりの言葉に共感を持つことができた。これからもいろいろな事に挑戦していきたい」と喜びと抱負を語った。
表彰式では大賞、市長賞、議長賞、教育長賞、書心会長賞などのほか、今回新たに設けた「宮古毎日新聞創刊60周年記念賞」に輝いた各受賞者に賞状やトロフィーなどが贈られた。
今年の大賞には高校・一般の部に友利さん、児童・生徒の部には根間なつみさん(平良中3年)がそれぞれ選ばれた。
主催者を代表してあいさつした宮古毎日新聞社の平良覚社長は「3歳から90歳までの幅広い年齢層から作品が寄せられた。入賞した皆さんはこの感動を胸に、今後ともますます書の道に精進してほしい」と激励した。
来賓祝辞で下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)は「本日の受賞を機に、高いステージを目指して精進してほしい」と祝福。日本習字教育財団の甲地史昌理事長(代読・葛西良昭沖縄書道会館館長)は「温かく見守ってくれた家族、熱心に指導してくれた先生に感謝の気持ちを表してほしい」と呼び掛けた。
審査委員長の古堅宗和書心会会長が、それぞれの部における作品の課題を紹介。高校・一般の部については▽高校生の頑張りが光った▽大型作品が目立った▽古典の臨書が多かった-ことを挙げ「楷(かい)書、行書、草書、隷(れい)書、篆(てん)書と、全ての書体がそろっていた。非常に素晴らしかった」と評価した。
受賞者を代表して高校・一般の部大賞の友利さんは、書道を始めたきっかけや、苦しい時は教室の先生、幼なじみの友人が支えてくれたことを紹介。「今まで書道を続けて来られたのは周囲の人たちのおかげ」と感謝の気持ちを表した。その上で「大賞という素晴らしい賞を頂き、改めて友人との絆、書道に出会えた事に誇りを持ち、継続は力なりの言葉に共感を持つことができた」と書道を続けてきた喜びを強調。「歯を食いしばり、継続し努力したことは必ず一生の財産になるということを書道から学んだ」と述べ、会場から大きな拍手を受けた。
書道展は今月21、22の両日、市中央公民館で入賞作品975点を展示した。2日間で延べ1900人の市民が来場した。