キューバチームに要請へ/女子バレー
東京五輪の合宿誘致/市長「宮古島を選んで」
宮古島市はこのほど、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、女子バレーボールのキューバチームに宮古島での合宿を要請することを決めた。同チームは現在、日本で行われているワールドカップ(W杯)に出場しており、下地敏彦市長が大会会場を訪れて同チームの団長に直接伝える。下地市長は4日、「練習地として宮古島を選んでいただきたいという要請をする」と述べた。
要請文によると、宮古島とキューバは、亜熱帯海洋性気候の島嶼で、サトウキビを基幹作物とする共通点を挙げ「スポーツアイランド構想を掲げ、全日本トライアスロン大会などのスポーツイベントを官民一体となって開催している」と紹介し、合宿地に選んでほしいと要望している。
要請は、6日に名古屋で行われる韓国との最終戦の終了後、下地市長が文書で要請する。
下地市長はバレー競技だけでなく、ほかの競技種目も誘致できるのかを市体育協会や、市合宿誘致庁内検討委員会で協議を進める方針。
キューバチームが東京五輪に出場できるかどうかは現時点では不透明だが、下地市長は「先行してやらなければいけない。出場できるよう応援してほしい」と話した。
東京五輪・パラリンピック選手(種目)の合宿地誘致については、宮古・八重山5市町村で構成する「美ぎ島美しゃ市町村会」の要望事項にも盛り込まれ、14年7月に県に支援を要請している。
宮古地区小学生バレーボール連盟の前泊清会長は「世界最高レベルの技術が目の前で見られれば、子供たちの意識が変わり、将来の夢や希望につながる。宮古の子供たちも九州や全国大会に出場している。全日本入りを目指す子供たちには、大きな刺激になる。ぜひ実現してほしい」と語った。
キューバ女子チームは五輪に過去9回出場。1992年のバルセロナ(スペイン)、年のアトランタ(米)、2000年のシドニー(豪)でそれぞれ金メダルを獲得している。