1億2000万円を融資/沖縄公庫宮古支店
葉タバコ農家を支援
台風6号の接近で甚大な被害を受けた葉タバコ農家を支援している沖縄振興開発金融公庫宮古支店(玉那覇通男支店長)は10日、融資等の実績を発表した。宮古島市と多良間村の計50戸に対して1億2123万円を融資。2011年の台風被害で融資を受けている農家のうち、67戸については返済条件を緩和した。
玉那覇支店長らが会見して支援内容を発表。県と市の担当者も同席した。
沖縄公庫は、5月13日に特別相談窓口を開設。特に宮古支店では、収穫直前で被害が大きかった葉タバコ農家を対象に数回の融資制度等説明会・相談会を実施してきた。参加者は延べ115人に上っている。
この結果、市と村の葉タバコ農家136戸のうち要望があった79戸に金融支援を行った。このうち、無担保無保証の農林漁業セーフティネット資金等の融資額が1億円に達している。
宮古支店は、今回の支援に当たり、支店2階に相談会場を設置した。支店職員に加え本店職員も応援、手続きを簡素化するなどして迅速な支援を実施した。
玉那覇支店長は「葉タバコ農家が安心して旧盆を迎えられるよう8月末までに手続きを完了できるような態勢を取った。特に多良間村の農家に対しては来店の負担が最小限になるように配慮した」と話した。
比較的馴染みが薄かったセーフティー資金については「浸透してきた印象を受ける」と振り返った。その上で「自然災害はないことが望ましいが、発生した場合でもセーフティネット機能を有する機関である公庫がサポートする。農家の皆さんは安心して本業に励んでほしい」と述べた。