クルーズ船、初の夜間泊/スーパースターリブラ号
乗客530人乗せ寄港/ツアーや家族で市内へ
平良下崎埠頭に定期的に寄港しているクルーズ船・「スーパースターリブラ」(スタークルーズ社、総㌧数4万2275㌧)が14日夕、宮古島に寄港した。これまでの日帰りの滞在を延長し、1泊する。今回は乗客約530人を乗せての寄港。宮古島で同船が夜間停泊をするのは今回が初めて。2016年2月末までの予定で、同船は毎週月曜日午後5時30分に宮古島に入港し、翌火曜日の午後5時に出港する。
下崎埠頭に接岸した「スーパースターリブラ」の船内で入国手続きを終え上陸した観光客は、埠頭に設けられたインフォメーションセンターで、近くのレストランの場所などを、地図を片手に確認していた。
乗客の杜(ドゥ)さんは「宮古島は海がきれい。あす(15日)のダイビングを楽しみにしている」と話した。
また、女性2人で訪れた観光客は「島がとてもきれいで、素晴らしいので宮古島にした」と目的地に選んだ理由を話した。
この日は約200人の乗船客がサンセットビーチツアーなどのツアーで宮古島を観光した。乗船客がクルーズ船に戻る午後10時ごろから、琉球舞踊や民謡ショーが船内のホールで行われた。
15日は宮古島北部、南部、シュノーケリング体験ツアーなど五つのツアーが用意され、約400人の乗客が参加する。
市観光商工局観光課は、このナイトステイに伴い、乗船客がツアーなどで夜間に、買い物や食事、観光で外出する機会があるため、言葉の面で対応に苦慮する場合には、「沖縄観光多言語コンタクトセンター」を活用してほしいと呼び掛けている。対応言語は3カ国語で、コンタクトセンターの電話番号は、中国語が0570・077202、英語が0570・077201、韓国語は0570・077203。時間帯は午前9時から午後9時まで。
市観光課では「基本的には外国人観光客専用だが、料金支払いなどで外国人と意思の疎通に困った時や緊急時には間に入って通訳してくれる」と、市民も利用できることを強調した。ただ、コールセンターに掛けると最初は支援する言語での対応になるため、まず外国人観光客に掛けてもらい、その後、電話を替わる必要があるという。