教育・文化
2015年9月18日(金)9:03
方言と言語の違い紹介/セリック・ケナンさん
宮総実で講演会/「しまくとぅばの日」ちなみ
宮古総合実業高校(具志堅三男校長)は全校生徒を対象とした「しまくとぅばの日」講演会を16日、同校体育館で行った。京都大学大学院に在籍し宮古方言の研究に取り組んでいるセリック・ケナンさんを講師に迎え、方言と言語の違いなどについて話を聞いた。
ケナンさんは宮古島の高齢者が話す言葉は宮古語、若い人が話す標準語も交えた言葉を宮古方言と定義する。「宮古の高校生が話す言葉は一部を除けば東京の高校生にも通じるので日本語の一方言。お
年寄りの言葉は通じないので別の言語」との解釈を語った。
宮古島には30以上の方言があることを紹介。「宮古語は宮古方言の中に生きている」との考えも示し、「宮古語を知ることで、自分たちが話している言葉をより理解することができる」と宮古語を学ぶことの大切さを指摘した。
同講演会は「く(9)とぅ(10)ば(8)」の語呂合わせで県が9月18日を「しまくとぅばの日」としていることにちなみ開催された。