ごみ問題で特別委設置/市議会一般質問
百条委は与党反対で否決/全容解明向け調査へ
開会中の市議会(真栄城徳彦議長)の9月定例会は24日、一般質問最終日が行われ登壇した5人が不法投棄ごみ残存問題を中心に当局見解をただした。質問終了後に野党と中立会派9人が連名で提案した同問題に関する百条委員会設置と与党会派14人で提案された調査特別委員会について審議した結果、強い調査権限を有する百条委は与党の反対多数で否決され、調査特別委員会が与党の賛成多数で設置が決定した。委員の構成は与党系6人で野党、中立会派は4人となっている。
野党が求めた百条委員会と与党提案の調査特別委員会とでは、調査対象者となっている関係者の出頭や証拠提出を求める「調査権」が最大の違いで百条委にのみ「調査権」が認められている。
百条委には理由なく証言を拒めば、禁固や罰金が科せられる罰則規定もあるほか、証言を二転三転させたりした場合は「偽証」に問われる可能性もある。
百条委設置の必要性について、亀濱玲子氏は「この問題の全容解明するにはどうしても百条委の設置が必要。しっかり調査して全容を明らかにすることが市民の負託を得た議会の役割だ」と訴えた
市議会与党議員団の平良隆会長は「まずは調査委員会を設置してどうしても必要になれば後で百条委を設置すればよいとの判断になった。最終的に解明できない場合は今後、百条委の設置の可能性ある。この問題は告発も念頭に置いてやらないと解明できない」との見解を述べた。
さらに、マスコミから、一般質問で与党からこの問題についての質問がなかったことについて聞かれ「委員になった人が勉強して調査究明すると思う。しっかり解明しないと市民も納得できないと思う」と話した。
本会議後の全員協議会では、特別委員会のメンバーについて協議。与党は10人のうち6人が与党会派から出すことに固持し、与党系6人、野党系と中立会派が4人の構図となった。
最終本会議が行われるきょう25日は、設置された特別委の委員長と副委員長の選任のほか、今後の日程が確認される予定となっている。
設置された調査特別委員会のメンバーは次の通り。
【与党会派】佐久本洋介▽平良敏夫▽上地廣敏▽仲間則人▽高吉幸光▽垣花健志
【野党・中立会派】▽粟国恒広▽下地智▽亀濱玲子▽國仲昌二