建設用地売買契約を調印/市未来創造センター
宮古島市と総合事務局出張所
新中央図書館と中央公民館の複合施設となる宮古島市未来創造センターの建設用地として宮古島市が旧宮古病院跡地を3億9100万円で国から購入する国有財産売買契約の調印式が28日、市役所平良庁舎で行われた。下地敏彦市長と沖縄総合事務局宮古財務出張所の諸根博所長が契約書を交わした。2018年3月開館を目指し16、17年度で工事が行われる。
市が購入する用地は宮古病院用地として県が国から借り受けていた国有地で、面積は2万3319・87平方㍍。25日に閉会した市議会9月定例会で土地を購入する財産の取得についての議案が可決されたことを受け、売買契約の調印が行われた。
調印式では、財務省の出先機関で国有地の管理処分を主たる業務とする沖縄総合事務局宮古財務出張所の諸根所長と下地市長がそれぞれに署名、押印した契約書を交わした。
下地市長は「記念すべき日となった」と喜びを示した上で、「市の中心部に2カ年かけて完成させる。利便性もセンターの中身も良いものになると自負している」と語った。諸根所長は「宮古島市制10周年の記念すべき年に、当該国有地が生まれ変わり市の発展に寄与することとなり感慨深いものがある」との思いを述べた。
市未来創造センターは地上3階建てで、外観はテーブルサンゴをイメージしてデザインされた。建築面積は8370・82平方㍍、延べ床面積は1万2814・44平方㍍。駐車スペースは250台程度を予定している。建設工事は16年度から着手し、18年3月の開館を目指す。建設費は40億円程度を見込んでいる。
当初は14年度土地取得、17年3月開館を予定していたが宮古病院跡地から出た汚染土壌の撤去などのため病院解体撤去工事が1年間遅れたことから計画が変更された。
建設用地に隣接する場所には現在、平良児童館の建設工事が行われていて、未来創造センターとは橋で連結させる計画となっている。