宮古は一つ、節目祝う/合併10年で記念式典
新ステージへ決意新た
宮古島市市制施行10周年記念式典が1日、マティダ市民劇場で開かれた。行政機関や関係団体、一般市民ら多数が参加し、10周年の節目を祝うとともに、市のさらなる飛躍に向けて決意を新たにした。下地敏彦市長は「さまざまなプロジェクトが芽を出そうとしている。市民と手を携えて共に歩み、市の新たな10年を切り開いていく」と誓った。
宮古島市は2005年10月1日、当時の平良市をはじめ城辺町、伊良部町、下地町、上野村の5市町村が合併して誕生した。
その日から10年となる節目を祝おうと、記念式典には島内外から多くの関係者が出席。ハワイ州マウイ郡のアラン・アラカワ郡長ほか、世田谷区や岡山県津山市、新潟県上越市、静岡県藤枝市、北海道室蘭市、福島県西会津町、岐阜県白川町など姉妹、交流関係にある市町村の代表も10周年の祝いに駆け付けた。
式典では、はじめに出席者全員で市歌を斉唱し、気持ちを一つにした。
式辞で下地市長は、「この10年の取り組みで、生活基盤の整備や産業振興、住民福祉の向上、教育文化の充実など、多くの面で成果を上げ、市民の一体感や郷土愛、誇りを育むことができたと思っている」などと振り返った。その上で「夢の大橋と言われた伊良部大橋が開通し、名実ともに宮古島市は一つになった」と強調。「10周年のキャッチフレーズ『心躍る夢と希望の宮古島』に込めた明るい未来や、夢と希望の広がる宮古島市の実現に向け全力で取り組む」と述べた。
翁長雄志知事(代読)は10周年を祝福しつつ、「人情味豊かな地域性や風光明媚な自然、歴史に育まれた伝統文化等、宮古島には世界に誇れる宝がある。これからも宮古島市発展の礎となる」と期待を込めた。
沖縄総合事務局の久保田治局長も「市の輝かしい未来に向けて、市民の皆さんが真に豊かで安心して暮らせる島、若者が希望の持てる島づくりにまい進することを期待する」と述べた。
市議会の真栄城徳彦議長は「市民が明るく健康で豊かに暮らし、宮古島市にゆかりのある皆さまに誇っていただける市の建設に全力を傾注する」と決意した。
この後、市の生涯学習や畜産業、歴史や文化の振興発展に尽力してきた市民4人を表彰した。
式典後はアトラクションが開かれ、市の10年の歩みをまとめたビデオ上映と合唱が行われた。合唱では県出身のkiroroもゲスト出演して歌い、市の10周年に花を添えた。