フラでギネス記録樹立/カギマナフラin宮古島2015
伊良部大橋で1509人/アメリカの1487人を抜く
「夢の架け橋」でギネス世界記録樹立-。宮古島市市制施行10周年・伊良部大橋開通・ハワイ州マウイ郡姉妹都市締結50周年記念事業の一環として、一度にフラダンスを踊る人数の世界最多を目指したギネス記録挑戦が3日、同大橋で開催された。審査の結果、1509人の「アロハ・イア・ノ・オ マウイ」の踊りが認められ、2013年にアメリカで認定された1487人を22人上回ってギネス世界記録に認定された。
この日のギネス挑戦には、1525人がエントリーし、16人が失格となったが、1509人の踊りが認められた。
世界新記録を達成したことについて、下地敏彦市長は「これこそ、みんなの心を一つにし、結いの島を実現できるイベントだった。達成してほっとしている」と述べた。
この日は、午前7時30分から伊良部大橋は速度規制(徐行)となり、同8時30分からは全面通行止めとし、リハーサルを終えた同9時過ぎにギネス記録挑戦が行われた。
橋の上では、子供から大人までの1500人余の参加者たちが一斉に「アロハ・イア・ノ・オ マウイ」を踊り、心を一つにして世界記録に挑んだ。
5分間の審査を終えた参加者たちは、橋の上から美しい眺めを楽しんでいたが、雨雲が近づき雷も鳴り始めたことから、トゥリバー海浜公園に移動して審査発表が行われた。
世界記録樹立が会場で放送されると、参加者たちから「やったー」「うれしい」「宮古島最高」などの感想が聞かれた。
2011年の東日本大震災後に「1日も早い復興」を目指してチームを結成した福島県の好間高校フラダンスチーム「ウイラニ・オーラパ」のメンバーも華やかなフラダンスで記録樹立に貢献した。
リーダーの上野花菜さん(2年)は「昨年の大会に続いて2年連続で宮古島で踊れて楽しかった。海を見ながら踊っていると、うれしい気持ちと海の美しさに泣きそうになった。宮古島もフラが盛んなのでこれからもフラを通してどんどん交流が深まることを期待している」と笑顔で話した。
この日の伊良部大橋は、色とりどりのカラフルな衣装に身を包んだ参加者たちで彩られ、今年1月に開通し、宮古島を一つにした「夢の架け橋」で新たな伝説が達成された。