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政治・行政
2015年10月7日(水)9:02

委員13人に委嘱状交付/市景観審議会

高層ホテル計画で意見交換


高層ホテルリゾート計画について景観計画と照らし合わせながら意見交換した市景観審議会=6日、市役所下地庁舎

高層ホテルリゾート計画について景観計画と照らし合わせながら意見交換した市景観審議会=6日、市役所下地庁舎

 下地敏彦市長は6日、景観まちづくりに関することを審議する、学識経験者や市民などで構成する宮古島市景観審議会委員13人と景観アドバイザーに委嘱状を交付した。引き続き審議会を開き、ユニマットプレシャスが計画している高層リゾートホテルについて、市の景観計画にマッチしているのかなどで意見交換した。近日中に委員の意見を集約し、下地市長に答申する方針。会長には真壁恵修氏(宮古島市市民運動実践協議会)、副会長には庄司優氏(一般市民)を選出した。



 同審議会は、2012年3月に開かれた市議会3月定例会で、景観計画を運用するための景観条例が可決成立したことを受け設置された。


 この日の審議会では、上野地区の南岸でリゾート開発を進めているユニマット社から、今後の開発計画について説明があった。


 建築計画によると、ホテルは11階建て鉄筋コンクリート造りの高さ42㍍。高層であることから、同社では植栽を配置して周辺環境に配慮する考えを示した。


 景観アドバイザーの池田孝之氏は(琉球大学名誉教授)は、市の景観計画では建築物の高さを海岸では7㍍までと設定していることを指摘。「建物の配置や形態、意匠の工夫がなされなければいけない。それがされた上で十分に緑化されておれば、(高さについての)緩和も考えるということをしっかりと議論してほしい」と述べた。


 委員からは、防災の観点から「避難箇所を兼ねることから、ある程度の高さは特例として認めても良いのでないか」などと言った意見があった。


 池田さんは「ビルの上を一時避難場所にすることはあるが、だからといって全ての建物の高層を認めて、全部避難所ということにはならない」と述べ、景観計画にしっかりと照らし合わせて議論を進めることが重要だとした。


 審議会委員と景観アドバイザーは次の通り(敬称略)。

 【会長】真壁恵修(宮古島市市民運動実践協議会)
 【副会長】庄司優(一般市民)
 【委員】岡徹(宮古島市文化財審議委員会)福原光勇(県建築士会宮古支部長)仲間弘(県造園建設業協会宮古支部長)下地浩之(宮古地区宅地建物取引業者会長)長田幸夫(県建設業協会宮古支部長)根間春仁(宮古島観光協会事務局長)神里裕哉(宮古青年会議所理事長)狩俣香代子(宮古島商工会議所振興課長)瑞慶覧明(宮古地区調査測量設計業協会長)古堅宗和(一般市民)具志堅公子(県宮古土木事務所建築班長)
 【景観アドバイザー】池田孝之(琉球大学名誉教授、NPO法人沖縄の風景を愛さする会理事長)


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