支援活動へ協力を/国際飢餓問題
対策機構元スタッフが報告/世界食糧デー宮古大会
世界食糧デー第24回宮古大会(主催・世界食糧デー沖縄大会実行委員会)が17日、城辺公民館で開かれた。日本国際飢餓対策機構元フィリピン駐在スタッフの酒井慶子さんが、これまでにフィリピンで実施してきた支援活動の内容を紹介し、支援への協力を要請した。同機構親善大使で歌手のManami(マナミ)さんは自身が飢餓問題に携わるようになったきっかけなどを語った。
酒井さんは自身が駐在中に支援したフィリピンのマンヤンという村について、低識字率、低就学率、収入不安定などの問題があったことから、大人を対象とした識字教室を実施したほか、販売用ビーズクラフト作りの提案、子供たちへの教育支援や学用品配布などを行ったことを説明した。
「フィリピンには広い可能性がある」との考えを示す酒井さんは「みんなが幸せに暮らせるようになるよう手助けを続けていきたいと願っている。引き続き支援をお願いしたい」と支援へ協力を呼び掛けた。
ManamiさんはテレビCMで耳なじみな曲や新曲などを披露。曲間には、デビュー後、これからどうすべきか悩んでいた時、世界に飢餓問題があることを知り「この問題を知ることで私の心が開け、この問題を伝えるために歌があると思った」と飢餓問題に携わるようになったきっかけを紹介。「これからは歌うだけでなく、日々の生活の中で困っている人、苦しんでいる人に出会ったら、物資だけでなくぬくもりを伝えていきたい」と語った。
大会のオープニングでは宮古高校軽音楽部が出演したほか、バイオリニストの天野誠さんも演奏を披露した。