学年区分は4・3・2制/伊良部小中一貫校・結の橋学園
教育課程基本構想を策定/研究推進協議会
砂川会長 宮國教育長へ提言
伊良部地区の小中一貫校として2017年4月開校を目指す伊良部島小学校・中学校(愛称・結の橋学園)の教育課程の基本構想について審議を重ねてきた「結の橋学園教育課程研究推進協議会」の砂川茂和会長(佐良浜小学校長)が21日、宮國博教育長へ同協議会が策定した、9年間の学年区分を4・3・2制とする基本構想を提言した。
教育課程基本構想では、教育目標を「ふるさとに誇りを持ち 世界へはばたく いらぶの子-賢い子(知)優しい子(徳)逞(たくま)しい子(体)-」と設定。合わせて目指す子供像、目指す学校像、目指す教師像も示している。
学年区分は小学1年から4年を前期、小学5年から中学1年を中期、中学2、3年を後期とする4・3・2制とし、前期は学びの基礎をつくる、中期は学びを広げる、後期は学びを深める期間と位置付ける。
指導体制の工夫としては、一部教科担任制の導入や乗り入れ授業を実施することで小学校と中学校の円滑な接続を図る必要性を指摘。特色のある教育課程として「ふるさと学習」の実施や小学1年生からの英語教育の導入などが盛り込まれている。
学校の運営体制は、校長が1人、教頭は小学校担当と中学校担当各1人の計2人としている。
平良満洋協議会副会長(伊良部中学校長)とともに市役所城辺庁舎教育長室を訪れた砂川会長は「結の橋学園の取り組みで伊良部島の幼児、児童、生徒の教育環境が整備され、新たな地域の拠点として伊良部島に活力をもたらし、ひいては宮古島市全体の教育環境の向上につながることを期待している」と述べ、教育課程基本構想を宮國教育長に手渡した。
宮國教育長は「しっかりと協議を重ね、教育委員会の想定しているような学校の形に基本構想は組み込まれていて大変満足している。これからもたくさんの意見を出してもらい、みんなでつくっていくのだとの思いを新たにしてほしい」と語った。
今後は、同基本構想をベースに具体的なカリキュラムの策定作業が行われる。