沖縄芝居「渡地物語」堪能
多良間で県伝統芸能公演
【多良間】2015年度沖縄県伝統芸能公演(主催・沖縄県文化振興会、多良間村教育委員会)が20日、多良間村コミュニテイー施設で開催され、琉球舞踊や沖縄芝居「渡地物語」などが披露され、多くの村民が沖縄の伝統芸能を堪能した。
公演は琉球古典音楽斉唱で幕を開け、国や県指定重要無形文化財保持者らが「かぎやで風」「恩納節」「揚作田節」などを披露した。また、村内の子供たちも踊りを披露し会場を沸かせた。
沖縄芝居「渡地物語」の実演が披露され「久米島から首里に働きにきて三年後、渡地から久米島に帰ろうとするが、船に乗り遅れ港の宿に泊まる事になった青年が宿でジュリ(遊女)に出会い一晩で酒を飲み明かし貯めたお金を使い果たしてしまう。帰路に帰るお金を遊女に出して貰い島に帰り三年後に再会する」というストリーで男性の気持ちを確かめるため物乞いも登場すると会場に笑いも出て本格的な沖縄芝居に見入っていた。
開会式であいさつした伊良皆光夫村長は「このような伝統芸能を観る機会はないので関係者に感謝したい。公演を楽しんで下さい」と述べた。県文化振興会の平田大一理事長も離島での公演開催の意義などを述べ伝統芸能を楽しんでほしいとあいさつした。