現職2氏、出馬の意向/来夏の県議選
市長選の前哨戦に/保革とも候補者統一かぎ
任期満了に伴う来年夏の県議選に向け、宮古島市区(定数2)現職の奥平一夫氏(66)が4期目出馬、座喜味一幸氏(65)が3期目出馬の意向をそれぞれ固めた。現市議や前市議らの出馬も取りざたされている。市議会中立会派21世紀新風会の動きもあり、保革ともに人選の調整が難航すれば、乱立の可能性もある。来年は1月に宜野湾市長選、6月に県議選、7月の参院選と続く。保革ともに一連の選挙を再来年1月の市長選の前哨戦と位置付けており、今後、水面下での人選作業が激しくなりそうだ。
奥平氏は、本紙のインタビューに「翁長(雄志)県政が誕生したが日が浅いので、もう少し県政を支えていくのが良いという周囲の意見もある」などと出馬の意向については明言を避けた。
しかし、関係者によると、奥平氏は翁長氏が県知事に当選したことで県政初の与党となったことから「宮古のために一肌脱ごうという気持ちが強くなっている」と話した。
ただ、革新側には前回の市長選人選を巡り、候補者を擁立できずに保守系が無投票当選となった経緯があり、このしこりを払しょくして臨めるかが課題だ。
関係者によると、現職市議の出馬も取りざたされており、一本化へ向けた候補者選考委員会設置の動きが加速しそうだ。
座喜味氏は自民党県連から第1次公認候補を受けており、本紙の取材にも「実績を評価してもらい感謝している」と述べ、出馬へ意欲を示している。
保守系では前市議の名前が取りざたされているが、本人は「周囲からの要請はあるが、現段階では何も言えない」と話した。
保守系では別の新人も急浮上してきており、候補者の統一がかぎとなっている。
自民県連は新人候補を決定する第2次公認を年内にも発表する予定だが、関係者は「(宮古島市区では)現職と新人の公認は難しいのではないか。今後、選挙状況を分析しながらになる」と語った。
21世紀新風会も県議選に向けた会合を近日中に開く予定で、今後、保守系、革新系、中立系が水面下で激しい駆け引きを演ずる可能性がある。
市議会議員の一人は「来年の県議選、参院選は次の市長選につながる重要な選挙となる。保守系も革新系も県議選で候補者の統一が図られなかった場合、今後の選挙に大きな影響が出る」と語った。