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産業・経済
2015年10月27日(火)9:06

山城義光さん(糸満)に最高賞/県畜産共進会

宮古勢は3頭上位/飼養管理技術競う


出品牛の最高賞に当たる「農林水産大臣賞」に輝いた山城義光さん所有の「ぼす3」号。=25日、JAおきなわ宮古家畜市場

出品牛の最高賞に当たる「農林水産大臣賞」に輝いた山城義光さん所有の「ぼす3」号。=25日、JAおきなわ宮古家畜市場

 第41回県畜産共進会の肉用牛部門が25日、JAおきなわ宮古家畜市場で開催された。優秀牛38頭を厳しく審査した結果、糸満市の山城義光さんが所有する「ぼす3」号(成雌1類)が最高賞に当たる「農林水産大臣賞」に輝いた。山城さんは同類ほか、若雌1類、同2類でも部門最高の優秀1席を獲得。九つの特別賞も受賞した。宮古勢は成雌1類の部で下地文男さんが所有する「ゆりこ」号が優秀2席、ほか2頭が優秀3席に入る活躍だった。団体賞は糸満市が受賞した。

 県共進会が宮古島市で開催されるのは36年ぶり。開会式の主催者あいさつで県畜産共進会協議会の波平克也会長は「本共進会は出品家畜を審査して優劣を競うだけでなく、畜産に関する情報交換や技術習得の場でもあり、互いに切磋琢磨する良い機会」と述べ、共進会を生かして地域および県全体の畜産振興につなげるよう期待を込めた。

 開催地を代表した下地敏彦市長は「(宮古島で)県内各地の肉用牛生産農家が交流する機会に恵まれたことは、宮古島市および県全体の畜産の振興に寄与するものだと確信している」と関係者に謝意を述べた。

 翁長雄志知事と久保田治沖縄総合事務局長は来賓祝辞で36年ぶりとなる宮古島市開催を祝った。
 出品者を代表してうるま市の比屋根智和さんが宣誓を行い、家畜の改良促進と飼養管理技術の向上に伴う経営の安定を誓った。

 この後審査を開始。審査員が38頭を1頭1頭厳しく見て回り、時には出品牛に直接触れて体高や体積、栄養度、体上線(背線)などをチェックしながら各類の上位入賞牛を決めた。

 審査の結果、糸満市の山城さんが若雌2部門、成雌1部門の計3部門を制して他の出品牛を圧倒した。

 山城さんが畜産を始めたのは11年前。県畜産共進会での農林水産大臣賞は初めての受賞になる。「この賞を取るのが夢だったので本当にうれしい。2年後に宮城で開催される全国共進会に出場できるようこれからも頑張りたい」と話した。

 各類の優秀1席並びに団体賞を狙った宮古島市からは10頭を出品。最高位は優秀2席だったが「次につながる共進会になった」と口をそろえ、宮古島市開催の意義を強調した。

 会場にはあふれんばかりの農家が訪れ、県内優秀牛の飼養管理技術の高さに目を見張った。一般市民も多数来場し、場内に設営された宮古牛販売などの関連コーナーで試食をしたり、買い物をしたりして共進会行事を楽しんでいた。

 同日夕にはJAおきなわ宮古地区本部で閉会式と褒賞授与式が行われた。4部門中3部門を制し、11別賞のうち九つを受賞した山城さんの飼養管理技術をたたえるとともに、出品者ら畜産関係者が情報交換を通して交流を深めた。


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