子牛価格64万6000円/10月肉用牛競り
前月の過去最高を更新/最高は雄93万円、去勢88万円
JAおきなわ宮古家畜市場の10月期肉用牛競りが29日開かれ、子牛1頭平均価格が64万6645円となった。前月の63万2723円の過去最高を更新した。最高価格は雄の93万3000円。去勢は88万7000円で、JAおきなわ宮古地区畜産振興センターによると去勢は過去最高価格。平均キロ単価も2412円で、前月(2435円)に比べて23円低かったが、依然として高値で推移している。総販売額は2億2800万円で、成牛を含めた販売額は2億4700万円の大商い。電光掲示板に高値が付くと市場は歓声に包まれた。市場関係者は素牛(繁殖牛として育成する前の子牛)不足が要因とし「高値傾向はしばらく続くだろう」と話している。
10月競りには子牛353頭(去勢193頭、雌160頭)が上場され、全て成立した。上場牛の平均体重は268㌔。
1頭平均価格を性別に見ると、去勢は69万3578円で、前月(66万9037円)に比べ2万4541円高。雌は59万31円で、前月(58万4072円)に比べて5959円高といずれも高値が付いた。
平均キロ単価は、去勢が2481円で前月(2485円)比4円安。雌は2320円で前月(2363円)比43円下がった。
高値の要因について、同畜産振興センターは、全国的な素牛不足が要因と分析。今後の動向については「高値傾向はしばらく続くだろう」としながらも「笑ってばかりもいられない。こういう時こそ、削蹄(牛の爪切り)などをして牛を磨くことや、競り市場でのマナーを守って購買者に好印象を与えることが高値を維持することにつながる」と述べた。
10月の肉用牛競りは、県畜産共進会が25日に宮古島市で開催されたため、通常19日開催を29日に延期して実施した。