宮古関連7社ランク入り/県内建設業14年度完工高
大米5位、共和13位、先嶋48位
【那覇支社】東京商工リサーチ沖縄支店が30日に発表した2014年度県建設業完成工事高ランキング(14年4月期~15年3月期)によると、宮古関連では5位の大米建設をはじめ、共和産業や先嶋建設、佐平建設、日進電気土木、古波蔵組、尚輪興建の7社がランク入りした。1位は国場組の198億800万円で、集計開始以来、30年連続で首位を維持した。
大米建設は嘉手納格納庫や中城湾港泊地、那覇空港滑走路増設など公共土木工事と浚渫工事に加え、オリオンモトブリゾートの大型建築工事などから、前期比10・7%増の87億7100万円と前年度7位から順位を上げた。
共和産業は13位(前年度11位)で同11・8%減の41億8600万円、先嶋建設が48位(同34位)で同2・8%減の22億1300万円、佐平建設が84位(同108位)で同28・9%増の15億4400万円。
日進電気土木が105位(同116位)で同18・2%増の13億6900万円、古波蔵組は141位(同82位)の11億1500万円で、減収幅の大きい5社のうち、4番目となる同24・5%減となった。
尚輪興建は150位と2003年度以来、11年ぶりにランク入りし、泊小学校屋内運動場・プール改築とJAのゴーヤ・マンゴー選果施設新築の大型工事により、増収企業ベスト10社のうち、8位となる同67・7%増の10億5500万円だった。
年間10億円以上の完工高を計上した企業は前年度比21社増の162社で、完工高総額は同13・0%増の3722億1600万円と3年連続で増加した。対象企業の前期比成長率は3・6ポイント上昇し9・7%となった。
東京商工リサーチ沖縄支店は、「那覇空港滑走路増設や港湾整備、嘉手納・与那国など防衛関連、公団・学校改築、拠点整備事業の公共工事と、増税前の駆け込み需要による戸建や共同住宅建築、病院や老健施設、ショッピングセンター、分譲マンションなど民間工事も堅調に推移した背景がある」と説明した。
県建設業許可業者数は4699社で、ランク入りした企業162社は過去最多となり、許可業者の3・4%を占める。内訳は県指名特A業者が76社、電気や管などの設備業者が39社、内装や塗装などを専門とする業者が14社となっている。
増収企業は162社で全体の72・0%を占め、前年度を3・2ポイント上回った。上位10社の完工高合計は1004億1400万円で前年度を1・9%上回った。総額に占める上位10社の割合は2・9ポイント減り、27・0%となった。