下地、小禄さん知事表彰/県公衆衛生大会
公衆衛生功労で宮古から4人
【那覇支社】「健康長寿 ちゅら島おきなわを次世代へつなごう」をテーマに、第47回県公衆衛生大会(主催・県、県公衆衛生協会)が30日、那覇市の沖縄産業支援センターで開かれ、長年にわたり公衆衛生事業に貢献された功労者16人が表彰され、宮古島市から歯科医師の下地盛叶さん(66)、管理栄養士の小禄初美さん(59)が知事表彰、宮古福祉保健所の臨床検査技師砂川洋子さん(58)、保健師の金城房枝さん(54)が県保健所長会長表彰を受けた。
同大会は、県内の公衆衛生関係者が一堂に会し、公衆衛生活動の今後の展望などを論議することにより、公衆衛生の充実と実践活動の効果的な推進を図る目的で毎年開催される。
受賞者を代表して小禄さんは「これまでの努力を評価してもらい、これに勝る栄誉はない。熱く感謝したい。公衆衛生に携わる同僚や後輩、関係者の大きな励みになればうれしい」と述べた。
下地さんは「長年やってきたことの成果であり、本当にありがたい。一生自分の歯で生活していけるよう虫歯予防をアピールしていきたい」、砂川さんは「職場のみんなを代表していただいた。これからも地域住民の感染症予防や啓発活動にさらに努めたい」、金城さんは「職場の仲間の支援や協力のお陰。感謝したい。今後も仲間たちと一緒になって、地域の保健衛生のため頑張りたい」」と、それぞれ喜びを語った。
翁長雄志知事(代読・国吉秀樹保健衛生統括監)はあいさつで、「公衆衛生の向上に貢献され、栄えある表彰を受けられた皆さまには心から敬意を表し、今後一層の活躍を期待したい」と激励した。
下地さんは開業以来、約45年間、歯科疾患の治療・予防や公衆衛生の向上に努め、母子歯科保健から学校歯科保健まで、地域社会にさまざまな分野で貢献し、地域住民の健康増進に寄与した。
小禄さんは約20年にわたり、地域活動栄養士として老健事業や母子保健事業、食生活推進事業など幅広く地域に根差した健康啓発活動に尽力する。
砂川さんは1983年県職員に採用され、保健衛生分野の職場で職責を全うした。主に保健所での健康診断業務や感染症対策に従事し、県の公衆衛生の向上に貢献した。
金城さんはうるま市出身で宮古勤務は2年目。母子保健の地域支援体制の整備や環境づくりに尽力。健康づくりの推進、結核・感染症予防対策に従事し、県の保健医療福祉の向上に貢献した。