有効求人倍率は0・97倍/管内9月雇用
復帰後最高値と並ぶ
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、天願秀美所長)は30日、管内9月の「雇用の動き」と9月末現在の新規高卒者の求人、求職、就職内定状況を発表した。それによると管内9月の有効求人倍率は0・97倍で復帰後の最高値と同じ倍率を記録した。新規高卒者就職内定率は27・6%で前年同月比3・3ポイント増となった。
9月の有効求人倍率は前年同月実績を0・15ポイント上回る0・97倍で、今年2月と3月に記録した復帰後最高値と同じ値となった。月間有効求人数は前年同月比3・7%増の951人、有効求職者数は12・5%減の981人だった。
新規求人数は前年同月比58人(18・6%)増の370人で6カ月ぶりに増加した。産業別に見ると製造業や情報通信業、生活関連サービス・娯楽業などで増加となった一方、学術研究・専門・技術サービス業などは減少した。
新規求職申込件数は17件(7・0%)減の227件。就職件数は7件(6・2%)減の106件で、そのうち104件が県内就職、2件が県外だった。
9月16日から選考、内定が開始となった2016年3月新規高卒者の就職希望者数は前年同月比5人(4・9%)減の98人で、県内就職希望者数は41人、そのうち島内希望者は15人、県外希望者は57人。
9月末現在の就職内定者数は2人(8・0%)増の27人で、そのうち県内は6人増の8人、県外は4人減の19人。就職内定率は県内が14・5ポイント増の19・5%、県外は3・2ポイント減の33・3%、全体では3・3ポイント増の27・6%だった。
宮古管内での求人数は、市とハローワーク、高校の3者で企業へ要請を行ったことなどが奏功し、前年同月の43人から倍増の86人となった。
ハロワークでは求人が増加していることについて、観光が好調であることが影響しているとの考えを示した。