多良川、宮の華 国税事務所長賞/泡盛鑑評会
「久遠」「うでぃさんの酒」で受賞
【那覇支社】2015年度泡盛鑑評会表彰式(主催・沖縄国税事務所、県)が2日、那覇市内のホテルで開かれ、沖縄国税事務所長賞に多良川「久遠」と宮の華「うでぃさんの酒」が受賞し、砂川拓也、下地さおりの両社長に賞状、製造責任者の伊計恵蔵さん、下地洋子さんに表彰状がそれぞれ贈られた。
同鑑評会は泡盛の品質と製造技術の向上を図る目的で毎年開催され、今年で43回目。10月7・8日に北那覇税務署などで品質評価会が行われた。今年度は「古酒の部」に39酒造場から66製品、「一般の部」に32酒造場から46製品が出品され、15銘柄に沖縄国税事務所長賞、その中から5銘柄に県知事賞が贈られた。
砂川社長は「正直な酒造りが評価されて、うれしい。今後も宮古の地下水を活用して、品質向上に精進していきた」、下地社長は「初めて国産米(熊本県産)を使った酒。これからも客と農家が笑顔になれる酒造りに取り組みたい」と、それぞれ喜びを語った。
沖縄国税事務所の谷口裕之所長は「皆さんの尽力により、泡盛は県の重要な地場産品の地位を確立し、今や沖縄の製造業のけん引力を担うまでになった。これまでの取り組みに敬意を表する」と述べた。
審査報告で沖縄国税事務所の小濱元主任鑑定官が「古酒は程良い古酒香をベースにナッツやカメの香りを持ち、味わいまろやかな、時の経過で育まれた穏やかな香味のものが数多く見られた」と指摘した。