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社会・全般
2015年11月5日(木)9:03

下地忠男さん大臣表彰/国土交通省

県内唯一、自動車関係功労


大臣表彰報告を行った下地さん(中)と平良所長(右)に与那覇支部長=4日、宮古運輸事務所

大臣表彰報告を行った下地さん(中)と平良所長(右)に与那覇支部長=4日、宮古運輸事務所

 2015年自動車関係功労者の国土交通大臣表彰が10月29日、東京の国土交通省で行われ、沖縄県から唯一宮古島市の下地忠男さん(富士自動車整備センター代表、74歳)が大臣表彰を受けた。

 沖縄総合事務局宮古運輸事務所で4日、平良公孝同事務所長と県自動車整備振興会宮古支部の与那覇正吉支部長ともども受賞会見を行った下地さんは「思いもよらぬ大臣表彰で、国交省での表彰はさすがに緊張しました。大臣表彰は励みになりますし、今後とも後輩の育成と支部発展に努めたい」と喜びを語った。

 また、平良所長は「沖縄県で1人という国の厳しい審査を経ての受賞は喜ばしい。今後は地域後輩の育成にお力を頂ければ」と述べ、与那覇支部長は「業界の発展は振興会立ち上げから尽力いただいた下地さんなど先輩方のおかげ。それを認められ表彰を受けられたことは、われわれ会員の励みになります。支部の設立50周年を控えているが、花を添えていただいた」とそれぞれ喜びを語っていた。

 下地さんは1959年に宮古高校を卒業。沖縄本島の自動車整備会社で技術を磨いた後、65年に宮古で自動車整備事業所を設立。以後50年の長きにわたり事業の拡大と、県自動車整備振興会宮古支部の発展に努めてきた。

 その間について下地さんは「本土復帰前、佐藤栄作総理大臣が宮古島に来られた際、宮古にはクーラー付の車がタクシー会社所有の1台しか無く、社名を同色塗装で消し、総理専用車として大任を果たした時の喜びが記憶にあります」とエピソードを紹介しつつ、50年の歩みを感慨深げに振り返っていた。


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