所得税の追徴額は10億2200万円/14事務年度調査状況
消費税は4億3400万円/沖縄国税事務所
沖縄国税事務所はこのほど2014事務年度における所得税および消費税調査等の状況について発表した。それによると、所得税の申告漏れ所得金額は70億4400万円で追徴税額は10億2200万円、消費税(個人事業者)の追徴税額は4億3400万円だった。
所得税での調査には、高額で悪質な不正計算が見込まれるものを対象に行う特別調査・一般調査と申告漏れ所得などの把握を実地で短期間で行う着眼調査がある。このほか、文書や電話による連絡、来所依頼による面接で計算誤りや所得控除の適用誤りがあるものを是正する簡易な接触も実施している。
今回の調査件数は、特別調査・一般調査が239件、着眼検査122件、簡易な接触4017件で合計は4378件。そのうち申告漏れなどがあった件数は2684件だった。
申告漏れ所得金額の総額は70億4400万円で、そのうち特別調査・一般調査によるものが34億9300万円、着眼調査によるものは1億3900万円、簡易な接触によるものは34億1200万円だった。
1件当たりの申告漏れ金額が高額だった上位3業種は、トップがコーヒー喫茶店等(ゲーム喫茶含む)、次いで製造小売業・そう菜、不動産代理仲介となっている。
追徴税額は特別調査・一般調査によるものが7億3500万円、着眼調査によるものが400万円、簡易な接触によるものは2億8300万円で、合計では10億2200万円。
譲渡所得の調査件数は554件で、そのうち申告漏れなどがあったのは335件。申告漏れ所得金額は22億500万円だった。
消費税(個人事業者)の調査件数は特別調査・一般調査が162件、着眼調査が93件、簡易な接触は788件で、合計は1043件。そのうち申告漏れなどがあったのは696件だった。
追徴税額は、特別調査・一般調査によるものが3億2300万円、着眼調査によるものは2900万円、簡易な接触によるものは8200万円で、合計では4億3400万円だった。