北、ベスト尽くし準V/県中学駅伝
全員自己新マーク/「借りは九州で返す」
「うれしさ半分、悔しさも半分」-。7日に開催された県中学駅伝男子の部で準優勝した北のメンバーは口をそろえた。地元優勝を狙っていただけにトップとの26秒差を悔やむ。それでもこの日の北はベストを尽くした。出場6人全員が自己新をマークし、総合成績は地区大会に比べて2分近く縮めて見せた。宮古勢としての準優勝は23年ぶりの快挙だ。「この借りは九州で返す」。28日の九州大会での雪辱を期す。
北はレース前、3区で逆転して逃げ切るレースプランを立てていた。「アンカーに渡す時点で30秒の差があれば勝てる」(与那覇正人監督)と踏んでいた。
1区の友利怜央は区間新の快走で2着に入り、チームに勢いを付けた。2区の宮里勇飛は順位を一つ落としたものの、区間5位の走りでたすきをつないだ。
勝負の3区は主将の下地大介に託された。前を行く久松を交わすと、トップの宮里に迫った。狙い通りの逆転が期待されたが、僅かに届かず8秒差の2位でこの区間を終えた。
北はその後も宮里を追走し、5区で一時は逆転したものの、最終区で引き離されて優勝を逃した。全員が自己新をマークしたが、あと一歩及ばなかった。
与那覇監督は「選手全員が力を出し切った。1年のころから駅伝をやってきたメンバーであり、悔しさも半分あるが、準優勝することができてうれしい」と話した。その上で「相手の力が上だった。こればっかりは仕方がない」と宮里の走力の高さに脱帽だった。
主将の下地は「この大舞台で自分たちの走りができたけど2位は悔しい」と唇をかんだ。「地元開催で優勝したかった。それを達成できなかった借りは九州大会で返したい。九州大会に向けて、チーム内での競争を激しくしながら練習に取り組みたい」と話した。
6年ぶりの宮古島開催に沿道は沸いた。多くの市民が声援を送って選手の背中を後押し。北男子のメンバーも「応援があったから2位になれた」と話し、暑い中で声援を送り続けた市民に感謝を込めた。