家庭では笑顔で会話を
金さん、子育てのコツ伝授
「こどももおとなもハッピーになる子育て」と題した講演会(県主催、NPO法人おきなわCAPセンター共催)が7日、県宮古合同庁舎で開かれた。講師でホリスティック教育実践研究所長の金香百合(きむかゆり)さんが自身の体験を基に、子育てのヒントになるようなエピソードなどを紹介。食事をしながら笑顔で会話することが家庭教育の基礎だと訴えた。
金さんは「ゲーム、ケータイ、スマホ」の普及で、会話が少なくなっていることを懸念。「子供の成長には良い会話、良いおしゃべりがとても大事」と話し、毎日の生活で実践するよう呼び掛けた。
「家庭の中に対話がないのは、上手に聞いてあげる人がいないから」と金さん。「親が子供に対して『宿題は!』『勉強は!』では会話は始まらない。笑顔で良い質問を選んでほしい」と語った。
「会話は習慣の結果であり、やれば誰でも伸びる、うまくなる」と話し、参加者たちに笑顔で、聞く、滑舌良くしゃべる会話の練習方法を実践させた。
「子供に身に付けてほしいものは、まずは母親が実践すること」と指摘。「子供に友達をいっぱいつくってほしい、幸せになってほしいと思えば、まずは親がそれをするべきだ」と強調した。
「そりゃあかんでー」「そんなこと聞いたことないわ」など、大阪弁口調で語る講演は最後まで聴衆を引き付け。聴衆参加型の雰囲気で、子育ての楽しさをアピールした。
金さんは大阪生まれ・育ちの在日コリアン3世。大学卒業後に大阪YWCAに就職し、子ども・青少年・国際交流・人権平和・環境問題、女性への暴力・DV被害者支援、虐待問題などを担当している。
同講演会は、11月の児童虐待防止推進月間にちなみ開催された。