最優秀に池間君ら6人/童話・お話・意見発表大会
児童生徒48人が出場/表現力豊かに発表
第49回宮古地区童話・お話・意見発表大会(主催・宮古地区PTA連合会)が8日、久松小学校体育館など4会場で行われた。6部門に計48人の児童生徒が出場して発表態度や表現力を競った結果、平良第一小1年の池間匠洋君、伊良部小4年の前里隆之真君ら計6人が最優秀賞に輝いた。前里君は伊良部大橋開通の悲喜こもごもを表現。審査員から高い評価を得た。
この大会は、発表の場を通して児童生徒の表現力を高めることなどが狙い。小学校の低学年男女、同高学年男女、中学校男子、同女子の6部門で行われた。
審査の結果、小学校低学年男子の部は池間君、同女子の部は東小2年の上原美春さん、小学校高学年男子の部は前里君、同女子の部は南小6年の親泊まり奈さん、中学男子の部は城辺中2年の下地倫太郎君、同女子の部は北中3年の前泊姫奈多さんがそれぞれ最優秀賞を受賞した。
小学校高学年男子の部最優秀賞の前里君は、伊良部大橋が開通してうれしかった気持ちと、祖父がフェリーの仕事を終える悲しさを素直な気持ちで表現した。
「おじいちゃん、船の関係者の皆さん、今までありがとう」とまとめた。
中学校女子の部最優秀賞の前泊さんは、方言について発表した。
ユネスコが宮古方言を世界絶滅危惧言語に指定していることを踏まえて、「方言は島の個性であり、文化です。言葉が失われるということは、そこにしかない宝物を失ってしまうことと同じことです」と強い危機感を示し、「そこで生まれた心の言葉『方言』を誇りに思い、大切に受け継いでいきたい」と主張した。
最優秀賞の受賞に前泊さんは「自分より上手な人が多くて選ばれるとは思っていなかったのでうれしい気持ちでいっぱい。声量や表現の仕方が評価されたのだと思う」と話した。「方言劇を通して方言の楽しさを学んだので、それをみんなに伝えたかった。県大会ではもっと落ち着いて、人に伝えることができる発表をしたい」と意欲を語った。
最優秀賞を受賞した児童生徒は来月11日に中頭地区で開催される県大会に、地区代表として出場する。