松川君(福嶺中3年)全国グランプリ/アイデム写真コン
保育士の読み聞かせを撮影
第11回アイデム写真コンテスト「はたらくすがた」(主催・総合人材情報サービスアイデム)で、福嶺中3年の松川大晟(たいせい)君(14)が中学生の部でグランプリに輝いた。作品タイトルは「見守る視線」。保育園で園児たちに絵本の読み聞かせをしている保育士を撮影した。松川君は「周りにいる保育士たちが、とても優しい目をしているのが印象的だった。大きな賞をもらうのは初めてで、本当にうれしい」と話した。同校の全校生徒は11人。全国規模のコンテストで、小規模校の生徒がグランプリを獲得した快挙に学校関係者は大喜びしている。
同コンテストは「大人の働く姿」をテーマに、全国の小、中、高校生から、身近な人の働く姿を被写体として写真作品を募集するもの。
シャッターチャンスを狙って、大人の「働く姿」と真剣に向き合うことで、働くことの素晴らしさや大切さを考えてもらうことが目的。2005年から社会文化活動の一環として実施している。
今回は全国から7533点の応募があり、このうち中学生からは3235点の作品が寄せられた。
松川君は同校教諭からグランプリ受賞を報告され「まさか自分がと思った。家族も驚いていた」と語った。
写真は大好きで、今回もさまざまな被写体を撮影。撮影した複数の写真は、同校教諭と一緒になって候補作を選んだという。
「撮影させてくれた保育園の園長や保育士たちから『きれいに撮ってくれてありがとう』と逆にお礼を言われた」とうれしそうだった。
受賞作品は19日~12月2日まで、東京都新宿区のアイデムフォトギャラリー「シリウス」(アイデム本社ビル2階)で展示される。
表彰式は28日にアイデム本社ビルで行われ、松川君は参加するという。
選考委員は写真家の田沼武能氏、絵本・構成作家のわだことみ氏が務めた。