基本理念は「郷土の自然、文化に誇り」/市教育大綱案
市総合教育会議が承認/市長決裁経て正式決定へ
2015年度第4回宮古島市総合教育会議が12日、市役所平良庁舎で開かれた。下地敏彦市長と市教育委員会の委員が参加し、第3回会議で指摘した部分の修正を確認した上で、「郷土の自然と文化に誇りを持ち、心豊かで創造性・社会性・国際性に富む人材の育成と生涯学習の振興」を基本理念とする市教育大綱案を承認した。今後、市長決裁を経て大綱として正式決定する。
市教育大綱は、市の教育行政の指針となるもので、今年4月から施行された地方教育行政の組織および運営に関する法律の一部を改正する法律に基づき策定するため、同会議で審議を行ってきた。大綱の計画期間は15年度から3年間。
基本政策を踏まえ、施策を推進する上での目標として、幼児・児童・生徒の自ら学ぶ意欲を育て、学力の向上を目指す▽誇りある郷土文化の継承・普及に寄与するとともに、島の未来を拓く新たな時代に対応できる創造性あふれる人材育成を目指す▽学校・家庭・地域社会が相互に連携を密にし、生涯学習社会の実現を目指す-の三つを掲げる。
幼児教育の基本方針は「人格形成の基礎を培う幼児教育及び幼稚園における子育て支援活動の充実を図る」。学校教育の基本方針は「健康で、高い知性と徳性を身に付け、広い視野と豊かな創造力を有する人間性豊かな児童・生徒の育成を目指す」。社会教育の基本目標は「市民の学習ニーズに応じた多様な学習機会を提供するとともに、社会教育施設の充実及び指導者の養成・確保を図る。併せて、文化・芸術活動の推進及び文化財の保存活用に努める」と定め、各教育それぞれで具体的な推進事項を設定している。
最終となる第4回会議では、大綱策定の趣旨の中に、幼児教育についての記載を追加するなど、前回会議で指摘した部分の修正状況を確認したほか、いくつかの文言修正などを行い、大綱案を承認した。