加持岳志(宮古島市)が初優勝/たらま島一周マラソン
360人出場、完走率は97%/女子は塚本(東京都)3連覇
「楽しく走ろう 歴史が見える島 多良間島」をテーマに第18回たらま島一周マラソン大会(主催・多良間村)が14日、同島一円で行われた。最長24・3㌔のAコースは宮古島市の加持岳志(43)が1時間37分34秒で初優勝を飾った。同コースの女子は東京都の塚本恭子(39)が1時間53分25秒で3連覇を達成した。大会には4部門に360人が出場、350人が完走(完走率97%)した。
4部門とも発着点は村役場前。島を一周するAコースが正午にスタートを切ると、Bコース10㌔、Cコース3㌔、Dコース5㌔の選手が順次出発した。
大会本部によると出発時の気温は26度、湿度94%のコンディション。選手たちは蒸し暑さを感じる中で多良間路を駆け抜けた。
Aコースは序盤に加持と黒島昌樹が抜け出すとしばらく並走。8㌔地点で黒島が遅れ、その後は加持が最後まで一人旅を続けた。
加持は1㌔4分のペースを維持しながら確実に距離を刻み、初優勝のゴールに飛び込んだ。
先月の宮古島マラソンはフルの部に出場したが36㌔地点で無念のリタイアを経験した。「きょうのレースも心配だったが乗り越えることができた。これからのレースの自信になる」などと話し、次戦の那覇マラソンに向けて意欲を見せた。
一方、女子の部は塚本が圧勝。序盤から男子の先頭集団の後方につけて力の差を見せ付けた。
終わってみると全体でも4位の快走でレースを締めくくった。塚本は「練習が十分ではなかったが、島の皆さんの応援を受けて楽しく走ることができた」と感謝した。「2時間を切れれば良いと思っていた。美しい海を見ながら笑顔でゴールしたかった」と話し、思い通りのレース展開に満面の笑みだった。
そのほか、Bコースは神奈川県の大岩秀明(29)が優勝。Cは多良間小の美里鳴海君、Dは多良間中の親里来椰君が制した。
大会には、東京都をはじめ神奈川県、埼玉県、群馬県、京都府、三重県などの本土や石垣市など島内外から多くの出場があった。
開会式で伊良皆光夫村長は「遠いところからようこそ多良間島へ。最後まで笑顔で走ろう。それぞれの目標に向かって練習の成果を発揮しよう」と歓迎を込めてあいさつをした。
レース前にはウオーキング(3・5㌔)もあり、村民らがウプメーカや多良間神社、八重山遠見台など歴史ロードを散策した。