特殊機材の取り扱い訓練/海上防災対策協
大規模油流出事故に備え
2015年度宮古島地区海上防災対策協議会(会長・宮古島海上保安署山本雅司署長)の油防除資機材取扱訓練が18日、平良港の下崎埠頭(ふとう)で行われた。石油関連企業や漁協など関係機関から約50人が参加して、ビーチクリーナーや充気式オイルフェンスなど4種類の資機材取扱訓練を実施したほか、機材を使って流出した油の除去訓練を行った。
訓練は石油連盟と合同で行われた。宮古島での訓練は4年ぶりになる。
訓練内容は下崎埠頭に入港中の貨物船が岸壁に接触、積載していた貨物油のA重油が港内に流出したとの想定で行われた。
訓練に先立ち、開会式で石油連盟基盤整備・油濁対策部の北條智之副長が「今回の訓練を通して、油流出への備えの向上、強化につながればと思っている」とあいさつした。
石油連盟は大規模な油流出事故に備え、国内外の基地に資機材を配備している。いつ大規模な事故が起き、貸出要請があっても対応できるようになっている。
訓練後、山本署長は「防除資機材の取り扱い技能の向上はこの訓練で十分、目的が達成できた。きょう習得した技能を次回の訓練まで、しっかりと覚えていてほしい」と講評した。