利用者の力作ずらり/宮古病院
「ハートフェア」賑わう/精神疾患への理解呼び掛け
11月の精神保健福祉普及月間に伴う県立宮古病院(上原哲夫院長)の「第12回ハートフェア」が19日、同病院で開催された。デイ・ナイトケア利用者や入院患者が丹精込めて作った手工芸品が展示販売されたほか、利用者たちの日ごろの活動も写真で紹介された。会場には病院関係者や利用者の家族らが多数詰め掛け利用者たちとふれあいながら、楽しいひとときを過ごした。
あいさつで上原院長は「きょうは利用者の皆さんが日ごろ頑張っている姿を紹介する良い機会。こうした取り組みを通してみんなで支え合う社会の構築を目指したい。きょうは皆さんの頑張りから私も元気をもらいたい」と述べた。
利用者を代表して西村桂也さんは「私たちが心を込めて作った作品が展示されているので、みんなでこのハートフェアを楽しんでほしい」と呼び掛けた。
同病院ハートフェアは、精神保健福祉普及月間の取り組みの一つで、精神疾患への正しい理解、精神障害者を地域全体で支える仕組み作りを推進することを目的に毎年開催している。
会場には、利用者たちの活動を紹介する写真が掲示されたほか、携帯ストラップなど利用者の多彩な手工芸作品を展示、販売された。
また、模擬店では、サーターアンダギーやコーヒーのほか、精神科に通う療養者とスタッフによる坦々そばも安価で振る舞われ、好評を博した。
そのほか、統合失調症などを紹介するビデオ上映のほか、パンダル50ccや同病院有志による三線演奏なども行われ、同フェアを盛り上げた。
来場者は展示物を見学しながら気に入った作品を購入。さらに、活動写真を通して精神保健福祉に対する理解を深めた。