魅力ある特産品ずらり/離島フェアが開幕
宮古、多良間含む18市町村参加
【那覇支社】「心躍る! 島の魅力」をテーマに離島フェア2015(主催・同実行委員会)は21日、那覇市奥武山公園の沖縄セルラーパーク那覇で開幕した。23日までの3日間。
今年は宮古2市村の37店を含む県内18離島市町村から128ブースが出店し、各地の魅力ある特産品を展示販売している。特設テントでは伝統芸能公演や島唄ライブ、貝殻フォトスタンドなどの手作り体験など多彩な催しが行われる。
フェアには宮古島市から33業者、多良間村は4業者が出店。各ブースでは来場者に声をかけ、黒糖や泡盛、なまり節、みそなど個性豊かな宮古の特産品をアピールした。多良間黒糖のかち割り実演は人気を集め、観光客らが一口サイズの黒糖入り100㌘袋を次々に買い求めていた。宮古みそやかつお節の食材には、試食で味を確かめながら品定めしていた。
多良間の出店業者を見て回った伊良皆光夫村長は「多良間の出品数もこれまで以上に増えてきた。たらま花を使った茶や染め物、黒豆のぜんざい、おはぎなど独自の特産品を出しており、大いに期待している」と話した。
期間中には、島の味が堪能できる「離島食堂グランプリ」も初めて開催され、来場者の投票で人気ナンバーワンが決まる。多良間島など県内5離島の特産品を使って共同開発した「おくなわカレー」も限定販売される。多良間ピンダのヤギ肉などが使用され、スパイスの利いた味わいになっている。会場では1000円で1300円分の買い物ができるプレミアム商品券が発売されている。
同フェアは離島と都市地域の交流を促進し、新たな地域資源の発掘や地域づくりの支援を目的に毎年開催される。
開会式で実行委員長の外間守吉与那国町長は「フェアも今回で27回目を迎え、内容も充実し離島の活性化に寄与している。今後も活力ある地域づくりに貢献できるよう協力をお願いしたい」と呼びかけた。