ネット被害から子供守る/県高校PTA研究宮古大会
大会宣言、アピール採択
第41回県高校PTA研究大会・宮古大会(主催・同PTA連合会)が21日、マティダ市民劇場で行われた。県内52の県・私立高校PTA会員ら約500人が参加。分科会や記念講演などを通して、生徒たちの健全な成長を図るための取り組みなどを確認した。「他人に対する思いやりの心を育む」などを盛り込んだ大会宣言、ネット被害から子供を守ることを保護者の義務と明記したアピールを全会一致で採択し閉会した。
同大会は各地区持ち回りで開催し、宮古島市では6年ぶり。
午前中は三つの分科会が行われ、「健全育成」「家庭・地域」「進路指導」を研究テーマに、各地区の活動状況を紹介し意見交換した。
午後の全体会議で、採択された大会宣言では①豊かな情操、他人に対する思いやりの心を育む②未成年の飲酒防止に本気で取り組む③学習や睡眠時間の確保など家庭のルールを定める-などを表明。アピールでは「携帯電話やスマートフォンの所持については、保護者の責任を重く受け止め、管理監督に努める」「他者との信頼関係が築けるようなコミュニケーション能力の育成に努める」などを宣言した。
全体会議であいさつした、県高校PTA連合会の仲西春雅会長は、ネット依存、不登校やいじめ、ネグレクトなどの問題が深刻になってきている状況を指摘。さらには、インターネットや携帯電話などの普及で、子供たちが被害者や加害者になる事件事故が全国各地で起きていることを憂慮し「沖縄も例外ではない。これらの課題を克服しつつ今後とも、子供たちの健全育成と進路の夢実現に向け、一層充実したPTA活動に発展させていかなければならない」と呼び掛けた。
宮古大会実行委員長の池間俊郎さん(宮総実PTA会長)が地元を代表してあいさつ、下地敏彦市長(代読・宮國博教育長)が歓迎のあいさつを行った。
PTA活動に尽力した個人や団体を表彰。「哲楽家」の紀々さんが「笑顔のチカラ・発想のチカラ」と題し記念講演を行った。