軟式野球、9年ぶり優勝/県民体育大会
陸上3種目でV/宮古、総合11位と振るわず
県内の14市郡が争う第67回県民体育大会が21、22の両日、名護市を中心に開催され、軟式野球で宮古島市が9年ぶり4度目の優勝を飾った。そのほかボウリングが2位、ラグビーとバレーボール女子が3位に入賞した。総合成績は11位と前回より一つ後退。目標の8位入賞はならなかった。陸上では一般男子の走高跳で上原晋之助、同1500㍍で与那嶺恭兵、40代男子走高跳で友利徳郎がそれぞれ優勝している。
軟式野球は名護市や宜野座村で行われた。前回準優勝の宮古島市は1回戦、延長戦までもつれた名護市との試合を2-1で制して波に乗った。2回戦は浦添市を3-2で下した。
続く準決勝は八重山と対戦。右のエース・仲間裕が完封勝利を挙げてチームの勝利に貢献した。
決勝の相手は沖縄市。宮古島市は初回に1点、三回に2点を奪って試合を優位に進めた。終盤追い上げられたが、最終的には4-3で振り切り、9年ぶりとなる優勝を勝ち取った。
前々回3位、前回準優勝と順位を上げてきた宮古島市。豊見山真監督は「優勝しかなかった。今回は投手を中心に守りの野球を展開したが、打撃も良くて投打がかみ合った。若いメンバーにチーム全体が良い意味で引っ張られた。全員の力を結集して優勝することができた」と誇り、「来年は連覇を狙う」と話した。
今大会、宮古島市は15競技にエントリー。選手・役員合わせて308人(秋季大会採点競技)が出場し前回の男女総合10位、女子総合5位以上を目指した。
競技の結果、野球、ボウリング、ラグビー、バレー女子は3位入賞を果たしたが、その他の競技が振るわなかった。バスケットボールの女子は4位、バドミントン女子がベスト8に残る健闘を見せたが、期待された卓球男女やバスケット男子、バレー男子が思うような結果を得られなかった。
この結果、総合順位は前回より一つ下げ、女子総合は五つ落としている。
市体育協会の長濱博文会長は「期待していた競技が振るわなかったが、野球やボウリング、女子バレーが頑張って成績を押し上げてくれた。点数は前回とほぼ同じだが順位を落とす結果になった」と総括。上位入賞に向けては「選手が今まで以上に意識を高くして練習に励むことが重要。島外にいる優秀な選手を把握することも重要だ。全体的な底上げをして来年は8位以内を目指す」と話した。