防災農業推進でフクギ植樹/「防風林の日」イベント
多良間 シルバー人材センター表彰
【多良間】「防風林の日(毎年11月の第4木曜日)」に当たる26日、県防災農業推進会議(新崎弘光会長)はフクギ植樹などのイベントを実施した。台風などの自然災害から農作物を守る防風・防潮林の重要性を再確認し、今後とも防災農業を推進していくことを誓い合った。
村コミュニティー施設を主会場に県防災農業表彰式・講演会が開催され、野外で植樹大会が行われた。
同会議は、村シルバー人材センター(垣花栄代表)の防風・防潮林などの育樹活動を高く評価し、表彰状を贈呈。今後の防災農業の確立に向けた活動に期待を込めた。
垣花代表は「「これからも防災農業の発展のために頑張っていく」と決意を新たにした。
JA沖縄中央会の仲田利美さんは「日頃からの防風林へのご理解と取り組みに感謝する。これからも防風林の推進に協力をお願いしたい」と一層の活躍を促した。
記念講演では、宮古島地方気象台の重村尚秀さんが「台風に備えて」と題して発表した。重村さんは、台風の特徴や台風に伴う強風・高潮による塩害について説明した。
琉球大学名誉教授の仲間勇栄さんは「琉球王朝時代の風水配置とフクギ林の造成」と題し語った。
多良間島に古くからあるフクギについては「樹齢300年のフクギが村の中に生えている。中でも塩川のピィトゥマタウガンには仲良しの巨木フクギがあり、八月踊りの舞台を西側に向かって左右に2本立っている。左側が少し太く男性にたとえられ、右側が女性にたとえらている」と話した。
植樹大会では、多良間小学校の4~6年計37人が参加した。
伊良皆光夫村長は「多良間島は丸ごと防風林に囲まれており、先人たちの防災に対する教えが今も受け継がれている。今日防風林として植えた苗を1人ひとりが大事に育てて行きましょう」と呼び掛けた。
2015年度村防風林ポスター原画コンクール表彰式では、同校6年の桃原久実さんが優秀賞を受賞した。