平良港第2、3ふ頭 埋め立て工事着々
外枠の工事ほぼ完了
耐震岸壁 供用開始は17年を予定
平良港の第2ふ頭と第3ふ頭の間を埋め立て、耐震岸壁を整備する同港の改良事業で、埋め立てる部分を仕切る外枠の工事が28日までにほぼ完了した。来年4月には本格的な埋め立て工事に着手する。耐震岸壁は2017年12月ごろの供用開始を予定している。
12年度に着手した。初の耐震岸壁は、大規模地震時の緊急物資搬入に対応することなどを目的に整備する。
延長は250㍍。岸壁の向きを冬期の風に対して平行方向とすることで大型船も安全に接岸することができる。現状、強風時は危険を避けて入港を取りやめる大型船があるが、このような物流の安定に支障を来すような課題が解消される。
第2、第3ふ頭の間を埋め立てることで十分な荷さばきスペースを確保することができる。現在はふ頭用地が狭く、非効率な荷役作業を強いられているが、埋め立てることによって効率的な荷役が可能になる。
埋め立て面積は国が直轄する部分と市の担当分を合わせて約6・4㌶。
沖縄総合事務局平良港湾事務所によると、この事業の総工費は国と市分を合わせて約60億円となる。
28日には埋め立て部分を仕切る最後の本体ブロックを海中に投入した。作業員がクレーンを使って慎重に組み込み、埋め立て部分を完全に仕切った。
埋め立て工事は来年4月に着手する。同事務所によると完成は1年半ほどの期間を要する見通しだ。
同港改良工事は着々と進んでいる。今後、第3ふ頭には緑地帯や臨港道路も設置される計画だ。