新人部門に3人合格/琉球古典芸能コンクール
安冨祖流で初
第50回琉球古典芸能コンクールの新人部門に、宮古島市から参加した倉持利明さん、比嘉一詞さん、砂川敦さんが合格した。このほど表彰状が届いた。3人は琉球古典音楽安冨祖流の三線の弾き手で、宮古からの合格は初めて。指導する教師の久貝哲雄さんは「安冨祖流第1号の合格者。本当にうれしい」と話した。
倉持さんら3人は難しい古典音楽を学ぼうと久貝さんを師事。自主練習も含めて多くの時間を割いて古典演奏の習得に励んだ。
8月に行われたコンクールでは「伊野波節」を演奏して新人部門に合格。目標の教師免許取得に向けて最初の難関を突破した。
倉持さんは「本当にうれしく思う。古典はとても難しくて多くの時間を使って練習してきた。その成果が出て、3人一緒に合格できたことがなおうれしい」と喜んだ。その上で「3年後の優秀部門で合格し、その翌年には教師免許に挑戦したい」と意気込んだ。
弟子の成長を「本当に素晴らしい」とたたえる教師の久貝さんは「安冨祖流としての第1号になるが、3人同時に合格することができた。安冨祖流の普及に向けての第一歩」と話した。